メノコモシモシとは、アイヌ語でメノコ「女性」モシモシ「目覚める」という意味。アイヌ女性それぞれの思いでアイヌという誇りを持ち、前向きに目覚め、皆で地位向上を目指したいという思いが込められています。


アイヌ女性の主体的な活動及び、アイヌ女性が伝承する先住民族の伝統文化や知恵を広く発信する会の設立を目指し検討を重ね。2017年4月23日『アイヌ女性会議~メノコモシモシ~』が設立いたしました。


アイヌ女性の現状

2002年より札幌のアイヌ女性が中心となり、民族差別とジェンダー差別「アイヌ女性の複合差別」問題に取り組んできました。

先住民族アイヌ女性に対する差別や構造的な教育・経済格差は歴史的に作られたものです。

特にアイヌ女性は「ジェンダーと民族差別の交差性」もしくは、様々な形態の差別が・重層的に絡み合う「複合差別」により、教育や雇用、DV等に苦しんできました。

アイヌ女性が置かれている現状を、2004年にアイヌ女性自らがアイヌ女性の実態調査を行い、国連の「女性差別や撤廃条約日本政府報告審査会」へのレポート提出や委員への働きかけをしましたが、現在に至るまで施策等も行われていません。


アイヌ女性のエンパワメント

これまで、アイヌ女性の複合差別を解消するため日本政府や自治体に様々な働きかけを行ってきましたが。

「手仕事はなじみやすいが、権利回復、政治的問題は難しいし、関わりづらい」という声がきかれました。

これは、多くの団体で男性がリーダーシップを占め、女性の活動の場がなく、アイヌ社会に日本社会の男尊女卑そのものが再現・複写され、あるいは家父長制度がアイヌ社会を浸食し、性差別構造として影響を受け、更に現代性分業として女性は文化活動、男性は政治活動と考えられてきましたが、その文化活動こそが、現在の政治活動を支えてきたと言っても過言ではありません。

私たちは、そのアイヌ文化活動がアイヌ女性の主体的活動とポジティブに捉え、私たちそれぞれが受け継ぎ、支えてきた文化活動、それを再現・実現していくことが私たちアイヌ女性の権利回復の近道であります。

メノコモシモシはアイヌ女性が本来の力に目覚め、その力を発揮できる様々な活動をポジティブに発信する環境作りをすることで、アイヌ女性やそれを支援してくださる方々との連携で、よりエンパワメントしアイヌ女性が活躍できる環境作りをサポートします。

複合差別とは?

第56回期人種差別撤廃委員会は2000年3月に採択した人種差別のジェンダーに関連する側面についての「一般的性格を有する勧告25」は、複合差別の視点の導入を明確に打ち出した。

※人種差別が女性と男性に等しく、又は同じような態様で影響を及ぼすわけでは必ずしもない事に注目する。

人種差別が、女性にのみ、もしくは主として女性に影響を及ぼし、又は男性と異なる態様で、もしくは異なる程度で女性に影響を及ぼすという状況が存在する。「ジェンダーと人種差別の交差性」もしくは様々な形態の差別が複合的・重層的に絡み合うのが「複合差別」である。